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映画感想〜関心領域〜

今日は月も変わったので映画見に行くかあ、と思い立ちシネマサイトをペラペラしていると、なにやら面白そうな映画がチラホラ。

他の映画も面白そうだなあと思いつつ、行き先近くの映画館で上映されていたのは「関心領域」であった。

私が好むジャンルの一つに歴史物やドキュメンタリーものがあって、この映画は見事その好みにマッチした形だ。

あらすじを簡単に申し上げると、

ヒトラー率いるナチスがドイツの指導者となっている時代において、ユダヤ人を収容していたあのアウシュビッツと塀を隔ててすぐ隣に住んでいた家族がいた。その家族は普通に幸せそうに暮らしているのだが、そのすぐ隣では毎日ユダヤ人が…

というお話である。ユダヤ人がどうなっているのかは、軍人(アウシュビッツの隣に住んでいる家族の父も軍人である)らの会話に出てくるように毎日虐殺されているのは明らかであろう。現に、あの荷物を毎日効率よく燃やすというような表現をしている。

しかし、その一家はそんなことを気にしていない様子だ。もしかしたら、小さい子は知らないのかもしれないが。ただ、彼らが酷い目にあっているのは音や、煙から想像は容易い。

映画は一家の日常を淡々と描いているだけで、最後は軍部か何かのパーティで終わってしまった。正直、「これで終わり?」というのが最初に出てきた感想だ。

しかしながら、この映画は最初からこれが狙いで、つまりユダヤ人の描写をする気はなかったのだろう。近くで実際何かが起きていても、自分たちに直接的な影響がないのであれば、人は関心を持たないのである。それが怖い。なぜなら、逆も然りで私たちに何か悪いことが起きたとしても、そのことを知らない人がたくさんいると言うことになるからだ。

今日ではインターネットの発達により世界中の情報が容易に手に入る。しかしながら、そこで何が実際に起きているのかは知らないことが多い。ロシアによるウクライナ侵略戦争も現在戦況がどうなっているか知らない人も多いのではないか。ウクライナで戦争が起きていることを知っているとして、他の世界中で内紛や虐殺も行われていることは間違いないが、それが具体的にどこでどう起きているのかを知らない人は多いのではないか。

だからこそ、私は調べる情報量に限界はあるけれども、世界中で起きている悲劇に対して、自分で興味を持ち、そのことを頭の片隅に入れておきたい。そして、現在の私たちの平和に感謝して今を生きたい、と思いました。

以上です。

ご覧になっていただきありがとうございました。

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